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ドラえもん風に「何でも集塵器〜」

タバコを吸うものだから、部屋に集塵器を置かれた。脱臭器と言っても、空気清浄器と言っても同じである。これが今をときめくイオン式とかいうやつで、中々面白い。

まず、電極から電極への無声放電というやつをやらかして、その勢い(?)で風を起こす。風の中にある塵や臭いの粒子は、負に帯電して陽極に吸いつけられる。――ということだそうだ。この陰極は針のような形をしていて、器械の外からこれが見える。よく見ると、通電中は、その先端が芥子つぶくらいの大きさに光っている。まず、これが愉快である。

副作用としてオゾンが発生する。オゾンは毒であるから心配なのであるが、説明書には「慣れる」と書いてある。そういえば、「伊賀の影丸」に毒を飲んでも平気な忍者というものが出てくる。どうしてそういう体質になったのかというと、子どもの頃から少しずついろいろな毒を飲まされて訓練されてきたから平気なのだという説明であった。そんな馬鹿なことがないのであれば、オゾンを恐れるなというのも馬鹿な話のように思う。まあ、少量なので平気だということなのかもしれない。ともかく、オゾンのおかげで、コピー機や大型のプリンタ(こいつらはオゾンを出すのだ)のそばにいる気分がいつでも味わえるというわけだ。

さて、この手の器械を使用した感想を Web 上に求めてみることにする。http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/970218/relay26.htm というのを発見。この文の著者はイオン式の空気清浄器を手放したという。その理由は、電気製品やCDが「木目のような、渦を巻いた帯のような、不思議で微妙でサイケデリックな模様をつけながら煤ける」からだというのである。これは素晴らしい。ということで、微妙でサイケデリックな模様見たさに、私は毎日空気清浄器を稼働させている。うまく模様がきたら、またご報告する。

ついでに言うと、先ほどのページの著者がメーカーに問い合わせた答えがまた面白い。つまり、負に帯電した塵で、陽極をまぬがれたものが部屋中にちらばり、正に帯電している電気製品などに吸いよせられるというのだ。ドラえもん的に言うと「何でも集塵器〜。これは、部屋中の電気製品に集塵能力を与えるんだ」(正確にいうと、部屋中のほこりに被集塵能力を与えるんだ)。そういえば、人体は正に帯電しやすいという。だとすると、のび太がこれを使い過ぎて、自分がほこりだらけになりママに怒られるというのがオチなのではあるまいか。

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