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二十七日目
野、友、用、集、進、曜、来、里、理、話
野
下図右は王羲之を参考にしたもの。
楷書風にふざけて書いてみると……
友
用
集
「隹」の形を調べるために、「集」を見る。
上図は王羲之を参考に書いたも。画の対応について、以下順々に見る。
次図は王羲之の書いた文字による。ほとんど現在われわれが使っている活字の形と同じ。横画がぜんぶで五本あるが、そのうち最初の4本が「隹」のもの。
漢の時代の形を見る。やはり、横画の数は 5 つで、上図と同じ。ただし、上のほうが「ク」の形になっている。
次図も王羲之を真似たもの。赤い矢印の部分を除くと、横画の数が一つ減っている。どの画が減っているのか考えてみると、どうも 2 番が欠けているように思える。これは、「後」で出っ張りが一つ欠けるのと同じセンスではないだろうか。
次図の王羲之も、同様に考えられる。
王羲之は次図の形で、さらにもう一本省略している。これが、最初に挙げた図の形である。
お遊びで、この字体を楷書風に書いてみると……
進
下図右は漢の時代の字による。横画の数は、現在の活字と変わらない。
下図右は王羲之を参考に書いたもの。やはり、横画の数は変わらない。
次図右は最初に挙げた字と同じで、王羲之を参考にしたもの。横画の数が上図より一つ少ない。「集」と同じだと考えると、欠けているのは 2 番の横画。すると、上図右では、Aの部分で縦画が 1 番の横画を突き抜けていることになる。
この字体をふざけて楷書風に書いてみると……
曜
「隹」については、「進」と同様。
次は草書の字体を楷書風にでっち上げたもの。
来
下図は、王羲之が書いた二種類の形を左右に並べてみたもの。下図右は、上図右と同じ字。
楷書風にでっち上げてみると……
理
話
これで、小学校二年生で習う漢字はおしまい。