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電卓のメモリ機能 (M+, M-, MR) 使い方メモ
いまや500円くらいの電卓にも、たいがいメモリ機能が塔載されている。それで M+, M-, MR というキーがある。これを使えるようしてみたい。なお、使っているのは、CASIO の電卓。
まずはじめは、[+] [-] [×] [÷] [=]のキーを使わないで、数字キーと [M+] [M-] [MR] [AC] キーだけ使って足し算と引き算をやってみる。。
メモリ電卓には、液晶に表示されている数字とは別に、一つだけ数字を蓄えておける "メモリ" がある。[AC] を押すと、そこに 0 が入る。そして、[MR] と押すと、そのメモリの中の数字が表示される。
(練習1) メモリに 0 を入れて、その 0 を表示せよ。
(解答) [AC][MR]
キーから数字を打ち込んだ後に [M+] を押すと、すでにメモリに入っている数字に、あらたに打ち込んまれた数字が足され、その計算結果が新しくメモリの内容になる。
(練習2) 0に3を足して、その結果を表示せよ。
(解答) [AC][3][M+][MR]
はじめに [AC] を押して、メモリに 0 を入れていることに注意。その後の [3] と [M+] は押す順番に注意。[M+] [3] ではなく、[3] [M+] という順番。日本語で「"3" を"足す"」と考えると、順番がわかりやすい(いわゆる後置記法というやつである)。最後に [MR] でメモリの中身を表示しておしまい。
(練習3) 0に3を足して、その答えにさらに4を足し、結果を表示せよ。
(解答) [AC][3][M+][4][M+][MR]
メモリ中にある数字に、どんどん新しい数字を足していくという感じである。
[M-] は [M+] のマイナス版である。
(練習4) 0に5を足して、その答えから3を引き、結果を表示せよ。
(解答) [AC][5][M+][3][M-][MR]
べつに難しくはない。これで、[M+] [M-] [MR] [AC] だけで加減の計算ができるようになった。復習のために、一題やっておく。
(練習5) 2+3-4 の答えを求めよ。
(解答) [AC][2][M+][3][M+][4][M-][MR]
0+2+3-4 と考えて、最初に [AC] を押してメモリを 0 にし、その 0 に 2 を足し(M+)て、その結果に 3 を足して……とやっていけばよい。最後に [MR] でメモリの中身を表示する。
ところで、[AC][5][M+][M+][MR] はいくつを得るだろうか。10である。[MR] の前に新たな数字の入力がない場合は、前回の数字がもう一度利用される(とりあえず、今はそう考えておく)。この仕様を用いて、電卓をナンバーカウンターがわりに使うことができる。[AC][1] に続けて、[M+] を何回か打てば、最後に [MR] を押したときに、いったい何度 [M+] を押したかがわかるからである。ついでに言うなら、[AC][1] を打った後に、一人が [M+] を、もう一人が [M-] を連打しまくり、時間がきたら [MR] を押すようにすると、どちらが時間内にキーを多く押せたかが判定される。
ここからは、数字キーと[M+][M-][MR][AC] に加えて、[+][−][×][÷][=] の各キーも使うことにする。
これまで、自分の手で打ち込んだ数字をメモリの中の数字に加えたり減じたりしていたが、直接数字を直接打ち込むかわりに [+][−][×][÷][=] の各キーを使って計算した結果を使うことができる。
(練習6) 1+2x3 を行え。
(解答) [AC][1][M+][2][x][3][M+][MR]
下線部は、2x3 を計算している。6という数字をキーで打ち込むかわりに、2x3 の計算結果を使っているわけである。
[2][x][3] の後に [=] を打っていない点に注目。じつは [M+] [M-] は、暗黙のうちに [=] を実行してからメモリにある数字に対して加算・減算を行うのである。これまで、メモリに数を加算・減算する際に、たんに数字に続けて [M+] [M-] を打ってきたが、これは、数字の後に [=] を打っても、数が変わらなかったということなのである。
練習6においても、[2][x][3]のかわりに[2][x][3][=]と打っても害はない。一つ余計に [=] を打っても、たいがいの場合結果は同じである。ただし、次のような場合は、暗黙の [=] のことを考えてやらなくてはならない。
[AC][2][+][+][3][=][M+][M+][MR]
CASIO の電卓では、[2][+][+][3] に続けて [=] を一度押すと 5、二度押すと 7 というふうに、答えが 2 ずつ進んでいく。だから、上の例では、明示的に打った [=] で 5 が表示され、次の [M+] で暗黙の [=] が行われて 7 が表示され、これがメモリ中にある 0 に足され、メモリ内は 7 になる。そして、二回目の [M+] で再び暗黙の [=] が行われて、9 が表示され、これがまたメモリに足される。その結果、[MR] を押すと 0+7+9 の計算結果である 16 が得られる。0+(2+3+2)+(2+3+2+2)=16 である。